長崎市小江町にある西海砕石は、砕石事業を通じて60年以上にわたり長崎の発展と町づくりを支えてきました。
会社創業のきっかけは、長崎市小江地区ならではの良い砕石です。
強度がある・水を吸いにくい・密度が高いという、長崎県の中でも最高級に恵まれた品質を活かし、地元の発展に携わる企業として西海砕石は誕生しました。
弊社は社員一同、この貴重な自然からの贈り物「長崎安山岩」の伝統を守るという誇りを持って日々業務に取り組んでおります。
‟小江地区に、素晴らしい資源が眠っている”
この資源を開発することによって社会に貢献するだけでなく、その先にある従業員の幸せや関係者の皆様と共存共栄するという理念を掲げ、砕石の一粒一粒に新しい命を吹き込み、60年以上の歴史を歩んでまいりました。
自然産業である砕石事業は砕石資源があることが大前提となりますが、資源は有限で、時間の経過とともに減少していきます。
今後は砕石原石の確保だけでなく、未来を見据えた取り組みが重要となります。
そのうえで、私は広大な砕石場跡地を、将来的に多彩な輸出産業の拠点にしたいと考えております。
自動車や工業製品をはじめとする日本の輸出産業の市場は中国・韓国をはじめとする東南アジア諸国です。
そんな貿易の窓口として、この小江港は東南アジアに最も近い港となります。
この地の利を活かし、西海砕石、地元企業、行政が三位一体となって大手の輸出企業を誘致できれば、長崎にとっても非常に良い効果をもたらすと考えております。
代表取締役 上山 巖
西海砕石は、昭和31年の創業以来、60年以上にわたって長崎県の主要な事業に携わってきました。
「小江原輝石安山岩」と呼ばれる地層は東西10km、南北20kmに広がる大きさで、そこから取れる砕石は硬く粘りがあり加工しやすく、建築資材にはもってこいの素晴らしい特徴があります。
さらに、比重が大きく吸水率が低いという性質もありますので、コンクリートの骨材としても最適です。
近年では、「リサイクルプラント」と呼ばれるコンクリートの廃材が貴重な再資源として活用されるようになり、老朽化して解体された建物の素材をリサイクルし、再活用される時代となりました。
西海砕石でも、いち早くリサイクルプラントを導入し、資源の再開発という、時代の要請に取り組んでいます。
1970 |
昭和45年三菱造船香焼工場建設工事 |
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1980~ |
昭和50年代鹿尾ダム・松島火力発電所・上五島の石油備蓄基地建設工事 |
1994 |
平成6年女神大橋建設 |
2016 |
平成28年長崎県庁舎の建設工事を行う |
「砕石」は、コンクリートの素材として活用されており、主な用途として、トンネルの側壁や高層ビル、橋脚、道路などが挙げられます。
ビルをはじめとする建築物の生コンは70%が砕石でできており、道路を形作るアスファルト舗装にも、90~95%の砕石は含まれています。
砕石は、私たちの暮らしを支えるための大きな役割を果たしているのです。